葬儀の時慌てないようにするための手引き(その2)

その1からの続きです。葬儀の段取りを行う際、お寺からは以下のことを確認します。

・亡くなった方の名前、生年月日
・亡くなった日時
葬儀を行う場所、日時
・喪主になる方の名前、住所、連絡先
葬儀の際、助法を頼むか否か
・戒名をどうするか

亡くなった方の名前、生年月日、亡くなった日時を確認するのは享年(数え年)を算出するのと、過去帳に記載する為です。

過去帳には戒名・俗名・没年月日・喪主との続柄を記載します。俗名で旧字体を使っている方(例:辺→邉・邊、沢→澤、広→廣など)はこの時にお知らせ下さい(過去帳には戸籍で使っている字で記載します)。

喪主になる方の名前、住所、連絡先も併せて確認します。

ここ最近は仕事等で県外にお住まいの方もおられます。此方が把握している連絡先と違う場合もありますので、この時に確認します。

次に葬儀を行う場所と日時を伺います。

以前は自宅で葬儀を執り行うことも少なくなかったですが、ここ最近は駐車場や準備等で葬儀会館のホールで執り行うのが主流となってます。

日時に関してですが、此方の予定を聞かずに決めることは絶対にやめて下さい。ご希望は伺いますが、此方の予定もありますので(特に週末や祝日は法事があるので)必ずしもご希望の日時に添えない場合もありますのでその点はご留意下さい。

葬儀の際、助法(導師の他にお坊さんを呼ぶこと)の有無を確認します。ここ最近は小規模の葬儀が多くなってきたので、助法を頼まれる事は少なくなってきました。ただ、地域によっては葬儀の時は必ず助法のお坊さんをお願いする場合も有るので参考程度に。

最後に戒名について伺います。

既に当寺の檀家さんであれば此方で住所や戒名等が記載された名簿があります。それを見れば今までの戒名が分かるので、それを元にお話を進めます。大抵の場合は今までその家が付けていた戒名と同等のものを付けるのが一般的です。

その際、戒名をお授けする参考の為、故人の性格や趣味などを伺います。

最後に殆どの方に聞かれるのが御布施の金額についてです。院号などは決まった金額が有るのでお答えしますが、御布施に関しては当寺では原則決めておりません。ご無理の無い範囲でお願い致します。

その3では出来たら事前に確認しておいたらいいことを記します。つづく。

葬儀の段取り

葬儀

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